ここでは小型遠心ポンプについてのみ解説し、他の種類の水ポンプについては触れません。主にポンプの揚程(圧力)に影響を与える要因について考察します。
「排出パイプやチューブを外して垂直に伸ばせるポンプがあると仮定します。揚程とは、ポンプが水を汲み上げることができる高さのことです。」
揚程は圧力と何らかの形で関連しています。ポンプが供給する圧力が高ければ高いほど、揚程も高くなります。 「頭とは何か?」について詳しく知るにはこの記事をお読みください。
水ポンプを選ぶ際に、圧力が高ければ流量も大きくなると考える人がいます。しかし、それは間違いです。圧力の技術的な定義は単位面積あたりの力です。つまり、圧力は単位面積あたりの流量にのみ影響し、ポンプの総流量にはまったく関係がありません。
以前から多くのお客様から、「もっと高い圧力を出せるモデルはありますか?」というご質問をいただきます。ポンプを選ぶ際には、圧力は当然ながら重要な要素です。しかし、小型電動ウォーターポンプが供給できる圧力には限界があります。そこで、小型遠心ポンプの圧力、つまり揚程に何が影響するのかを見ていきましょう。
ポンプのワット数は最も重要な要素です。電力が高ければ高いほど、ポンプはより大きな圧力を供給できます。しかし、小型のウォーターポンプでは、放熱などの技術的なボトルネックにより、大きなワット数のものを作ることは不可能です。現在、当社が製造できる単段ポンプの最大出力は150ワット未満です。そこで次に、特定の電力ワット数において、ポンプの揚程(圧力)に影響を与える可能性のある他の要因について説明します。
一定のワット数以下では、ポンプの速度は供給可能な圧力に比例します。そのため、当社のDCウォーターポンプはACウォーターポンプよりも高い揚程(より高い圧力)を供給できます。
この種の小型ACウォーターポンプのモーター回転数は交流電力の周波数に依存します。そのため、モーター回転数は一定(約3000rpm)です。そのため、簡単に増減することはできません。しかし、当社のDCウォーターポンプでは、モーター回転数を2倍の6000rpm以上に簡単に上げることができます。
ポンプの構造もポンプの揚程(圧力)に影響を与える可能性があります。ポンプ出口の内径を小さくすると、ポンプの揚程(圧力)は増加しますが、同時に流量は減少します。逆もまた同様です。
したがって、特定の動力を前提とすると、ポンプの揚程は流量に反比例します。これは、ウォーターポンプを選ぶ際に注意すべき点です。
まとめると、ポンプのワット数、モーターの回転速度、そしてポンプの構造が、最終的にはポンプの揚程(圧力)に影響を与える可能性があります。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。
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